当会は眼科において手術を行っている開業医の集まりです。眼科では、みなさんご存じの白内障手術や屈折矯正手術(近視矯正手術)などのよう に、手術に取り組む開業医が多いという特色があります。これは外科系各科の中でもあまり見られないことですので、一般の患者さんはもとより、厚生省、医師会、学会など、 医療の担当者にも充分理解されていないようです。

「手術は大きな病院でするもの、一般の開業医は早期発見や経過観察を担当するだけのもの」、といった図式は、われわれ眼科の手術開業医にはあてはまりません。
いうまでもなく、すべての外科系手術の術者は手術の結果に対して全責任を負っております。眼科の場合、その結果の善し悪しは「視力」という誰にでもわかりやすい指標 で出てまいりますので、個人の開業という形態で独立して手術を行うことは言葉に言い尽くせないストレスがあるものなのです。

それでもなおこの道を選んだのは、自分の技術に自信と誇りを持ち、常に最善を尽くすよう努力し、良い結果を残して社会に貢献するという固い決意があるからなのです。 本会はそのような意欲ある眼科手術開業医がお互いの知識を交換し合い、まとまった情報の発信や、あたらしい知識の吸収ができる場をもつために設立されました。

眼科手術開業医の会

現在、眼科の手術のほとんどは、医療保険の枠の中で行われています。
我々のように直接手術を担当する者が医療の現場での現実に即した意見を述べ、行政に意思 を伝えることを怠ると、行政は財政の事情のみを議論の中心据えてしまい、まちがった政策が動いてしまう可能性があります。

このような事態は、手術担当者に不利なだけで なく、国民の皆様の不利益になり、時には手術の危険が増すような事態にもなりかねません。2000年春の白内障手術の点数改定はその良い例だと考えます。日帰りの白内障手術など、費用の負担面でも行政がカバーして、手軽に手術を受けて いただける制度を維持することは、患者さんのためにも社会のためにも必要なことですが、この2000年春の点数改正のために、他科には日帰り手術奨励のための加算を認 めながら、なぜか眼科だけが事実上日帰り加算がなくなるという、時代に逆行する愚行がまかり通りました。

われわれは実地医科として日々臨床に取り組むだけでなく、声を大にしてわれわれの立場を説明する義務もあるのではないでしょうか。
できるだけたくさんの眼科手術開業医が本会の趣旨に賛同され、入会されることを切に希望いたします。また、国民のみなさま、患者のみなさまのご意見をお聞かせ願えば幸いです。

眼科手術開業医の会
会長 近藤義之
世話人 一同