眼科手術開業医の会とは?

本会は眼科の先進的医療を担う手術開業医のメンバーが集まり、情報交換と情報発信を行うための臨床医の会です。

21世紀に入って医療はめざましく発展いたしましたが、眼科医療の領域では「先進的な医療は大きな病院が担うべきもの」という概念は必ずしもあてはまりませんでした。大学病院などの基幹病院だけでなく、眼科手術を行う一部の開業医の中にも先進的な医療に取り組んで来たドクターがいました。そして、多くの眼科開業医がオピニオンリーダーとして学会などのフィールドに於いても多数活躍しています。
当会では、会員が当会主催の研究会やメーリングリストを通じた情報の交換を通じて、眼外科医としての技術に磨きをかけ、切磋琢磨しています。また、手術に携わる眼科開業医の立場から、患者様に向けた情報発信を行っております。

第12回「眼科手術開業医の会」主催 セミナー

第12回「眼科手術開業医の会」主催 セミナー

【日  時】 2011年10月 8日(土曜日) 18:00~20:00

【会  場】 第一ホテル東京 
       (講演会) 4階 コスモス
       (懇親会) 4階 フローラ

      〒105-8621 東京都港区新橋1-2-6
         http://www.hankyu-hotel.com/hotel/dhtokyo/access/index.html
       TEL 03-3501-4411(代表)  FAX 03-3595-2634  

【会   費】 会員無料 (非会員 5,000円 ※懇親会費込み)

【申込締切】 9月 20日(火) → 申込用紙(PDF)

【演   題】 「新世代の高精度白内障手術へ」

<演題1>「付加価値眼内レンズ」
   講師:伊丹中央眼科(兵庫県)、行岡病院(大阪府) 二宮欣彦先生

<演題2>「角膜形状異常眼への白内障手術」
   講師:邦大学医療センター佐倉病院 眼科 堀 裕一先生

-講演抄録 演題1-

 バイオメトリー、超音波乳化吸引装置や手術手技、そして眼内レンズ(IOL)の進歩により、
現代の白内障手術においてはそれまで以上に、安全性の向上と良質なQuality of Vision (QOV)
追求が図られるようになりました。(極)小切開手術による惹起乱視の減少、光学的眼軸長測定
による正確な眼軸長測定、IOL度数計算の進歩などにより、乱視を含む術後の屈折誤差の予測精度は
向上しました。そして、積極的に乱視矯正を行なうトーリックIOLの登場、また、かつて
軽視されがちだったコントラスト感度の低下、色感覚の変化、調節力の低下などに対しても
非球面IOL、着色IOL、多焦点IOLなどの付加価値IOLの登場により、術後のQOVをより付加価値的に
デザイン出来るようになっています。
 本講演ではこういった新しい付加価値IOLの現状における臨床上の適応判断や限界・問題点について
自験例のデータも交えて述べたいと思います。

-講演抄録 演題2-

 近年、白内障手術は驚異的な発展を遂げ、術後の視力に対する患者側の期待度も飛躍的に上がっている。
トーリック眼内レンズの登場で、角膜乱視にも対応でき、術後裸眼視力の向上が期待されている。
術後の屈折誤差を限りなくゼロに近づけるためには、正しい眼内レンズ度数の計算が必要に
なってくるが、実際、眼軸長の測定は、IOLマスターなどの光干渉式測定装置の登場で、
あまり誤差なく測定することが可能になってきた。しかしながら、円錐角膜や角膜瘢痕などの
不正乱視眼や、屈折矯正術後の白内障に対する眼内レンズの度数計算にはケラト値の設定に
おいて苦労することが多い。

 角膜屈折力を測定するには、角膜前面だけでなく、後面の形状も計測することが必要であり、
以前よりScheimpfiug型前眼部解析装置が利用されていた。今までは、Scheimpfiug型前眼部解析装置
といえば、ペンタカム(Oculus社)が有名であったが、最近、Zeimer社のDSA(デュアル・シャインプルーク
アナライザー、Galilei)も日本に登場しており、使用可能となっている。
 本講演では、白内障手術において、Scheimpfiug型前眼部解析装置をどのように活用できるかを
自験例を中心にご紹介したいと考える。

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