眼科手術開業医の会とは?

本会は眼科の先進的医療を担う手術開業医のメンバーが集まり、情報交換と情報発信を行うための臨床医の会です。

21世紀に入って医療はめざましく発展いたしましたが、眼科医療の領域では「先進的な医療は大きな病院が担うべきもの」という概念は必ずしもあてはまりませんでした。大学病院などの基幹病院だけでなく、眼科手術を行う一部の開業医の中にも先進的な医療に取り組んで来たドクターがいました。そして、多くの眼科開業医がオピニオンリーダーとして学会などのフィールドに於いても多数活躍しています。
当会では、会員が当会主催の研究会やメーリングリストを通じた情報の交換を通じて、眼外科医としての技術に磨きをかけ、切磋琢磨しています。また、手術に携わる眼科開業医の立場から、患者様に向けた情報発信を行っております。

平成30年6月30日土曜日夜、第19回眼科手術開業医の会主催セミナーが東京新橋にて開催されましたのでご報告申し上げます。

会員各位 ご報告

平成30年6月30日土曜日夜、第19回眼科手術開業医の会主催セミナーが東京新橋にて開催されましたのでご報告申し上げます。

当日は関東地方が観測史上最速の梅雨明けとなった酷暑の中、多くの先生方にご参加いただき大変盛会に終わる事が出来ました。ここに深く感謝申し上げる次第でございます。
今回の特別講演は、猪俣武範講師(順天堂大眼科学教室助教)による「医師の働き方改革の現状とマネジメントによるパフォーマンスの向上」でした。猪俣先生はまだお若いにも関わらず輝かしい経歴と数々の受賞歴をお持ちで、かつMBAもボストン大学で取得されております。日本の働き方改革における医師の在り方(医師も労働者であり健康管理を第三者評価ですること)やタスクシフティング、AIによる効率化など最新のトレンドを知ることができました。眼底写真の判断はAIでもよいと認可されたことは未知な情報でした。さらに、外来における来院から帰宅までをフロー分析によるボトルネックを見いだし、ついで改善後のボトルネックに対してどう対処するかなど、我々手術開業医における大きな問題の解決策を論じていただき非常に共感しました。手術室使用の効率化についても感慨深いものがありました。私のクリニックでもこれらの問題に直面し試行錯誤していたため、早速引用分析し対応していこうと思いました。参加された先生方にとっても非常に有意義な内容だったと思います。

第二部として、平成30年4月から診療改訂された"涙道内視鏡検査の在り方"について、今野の方から紹介させていただきました。今後の流涙症診療に糧になれば幸いです。
また、セミナー後の懇親会にも多数の先生が参加され盛会となりました。ここでも先生方が熱心に猪俣先生に質問されている姿がとても印象的でした。

次回は同時期のJSCRSか秋の臨眼での開催を検討しております。いずれも京都です。普段の眼科学会では聴講できない、会員の方が興味を引くような内容を企画してお届けできればと考えております。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

平成30年7月2日
眼科手術開業医の会 代表 今野公士

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