眼科手術開業医の会とは?

本会は眼科の先進的医療を担う手術開業医のメンバーが集まり、情報交換と情報発信を行うための臨床医の会です。

21世紀に入って医療はめざましく発展いたしましたが、眼科医療の領域では「先進的な医療は大きな病院が担うべきもの」という概念は必ずしもあてはまりませんでした。大学病院などの基幹病院だけでなく、眼科手術を行う一部の開業医の中にも先進的な医療に取り組んで来たドクターがいました。そして、多くの眼科開業医がオピニオンリーダーとして学会などのフィールドに於いても多数活躍しています。
当会では、会員が当会主催の研究会やメーリングリストを通じた情報の交換を通じて、眼外科医としての技術に磨きをかけ、切磋琢磨しています。また、手術に携わる眼科開業医の立場から、患者様に向けた情報発信を行っております。

手術の危険性について(水晶体嚢の損傷)

手術の危険性について(水晶体嚢の損傷)

現在の白内障手術では、水晶体をすべて除去するのではなく、原則として水晶体の皮に相当する水晶体嚢(すいしょうたいのう) を温存し、その袋の中にレンズを入れるという手術を行います。
しかし、水晶体が非常に硬い場合や、逆に水晶体の中身が液化している場合には、水晶体嚢が破損し理想的な形で残せないことがあります。 また、水晶体を支える組織が傷んでいるために標準的な方法では、眼内レンズを移植できない場合があります。
このような場合にも、ほとんどの例で眼内レンズの移植は可能ですが、損傷が大きければレンズが眼球の中に落下してしまう危険性が ありますので、レンズを眼球に結び付けて固定する特殊な手術を追加する必要があります。手術中の状況によっては、白内障手術当日に 眼内レンズの移植が行えず、後日別に手術を行ってレンズを移植することがあります。

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